みなさんこんにちは!
本日は「歴史上初めて”ゴミ屋敷”で話題になった」アメリカの実話をシェアしていこうと思います。
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1947年。アメリカ ニューヨーク市で起きた実話です。
ホーマー・コリヤー(兄)とラングレー・コリヤー(弟)はマンハッタンのハーレム地区に住んでいた実在の兄弟。
ハーレム地区は元々お金持ちの白人達の保養地的な高級住宅街でした。
兄は法律家、弟は技師兼ピアニストという、社会的地位の高い職に就いていた兄弟でした。
しかし、1909年頃から2人は家に引きこもるようになりました。
その原因としては、両親の離婚や母親の死がきっかけになったとも言われていますが、ハーレム一帯の治安が悪化し始めた頃とも重なり、財産や家財道具を守るために家の門をコンクリートで塗り固めて完全に遮断し、すべての窓に鉄格子を付けてさらに出入りできそうな場所には有刺鉄線などを使った罠を張り巡らせ、外界から遮断された生活を送るようになったとも言われています。
彼らは何十年もゴミを収集しては屋敷の中に蓄え、噂の的になりながら引きこもりの暮らしを続けていました。
引きこもって以降の兄弟の生活は荒んだもので、現金などを銀行に預けず(電気代や水道代も払わなかったことから電気と水道を止められてしまう)生活用水は早朝に公園から水を汲み灯油を調理・暖房・照明に使っていました。
食事も肉屋やパン屋のゴミ箱から食べられる物を漁るという、乞食同然のものだったとさえ言われています。
また医者の訪問も許さず兄が失明した際にも民間療法に頼り弟がオレンジを大量に買っては兄に食べさせていたとか。
そして、1947年「コリヤー家から悪臭がする。人が死んでいるんじゃないか」と通報を受け警察が急行してみると、屋敷の住人コリヤー兄弟が亡くなっていました。
また警察がゴミの山と化した豪邸の中から2人の遺体を発見するのに数週間を要したといいます。
邸内は足の踏み場も無く、少しでも動かすと何トンもの堆積物が落下してくるようになっており、
数千冊の本にグランドピアノ14台・自動車3台・大量の衣装に衣装ケース・数百点のおもちゃ・有刺鉄線等々120トンにも及ぶゴミが出てきました。
家の中に自動車が3台、、、、、。すごすぎませんか(汗)?
二人の死因は、兄ホーマーは盲目で弟から看病をしてもらっていたのですが、弟ラングレーは罠の落とし穴へかかり転落死したため、兄は世話をしてもらう弟がいなくなり餓死。
兄ホーマーの遺体は警察がかけつけた時に運び出されましたが、弟ラングリーが発見されたのはそれから3週間後。
ガラクタの撤去作業中、兄ホーマーの遺体があった場所から3メートルも離れていない場所で死んでいるのが見つかったのです。大量のガラクタに埋まっていたので、警察も作業員も気付かなかったらしい。
なんとも悲劇的な結末ですね、、、。
こうしたホーディング(強迫的ホーディング:居住空間において大量の物品を度を越して収集(蒐集)することを止められず、それにより著しい苦痛・不全を起こしているという行動パターン)は日本でも珍しくありません。
日本でも「ゴミ屋敷」をメディアで取り上げられたりしていますよね。
ホーディングになる人の心理の1つとして、「いつか必要になる」という信念があります。
他人から見れば価値のない「ゴミ」なのですが、本人にとっては「意味のあるもの」「奪われたくないもの」であって、捨てられることに苦痛すら感じるというケースもあるため、本人を理解したうえで原因と解決を探していかなければいけません。
家族や親せき、ご近所で普段からの電話でのコミュニケーション等で、どこか精神的に引きこもりがちになっているという変化はないか、を観察することが大事になってきます。






