こんにちは!遺品整理専門エピローグシオンのスタッフです。
お盆やお正月休みに久しぶりに実家に帰省をすると、家の中がまるでゴミ屋敷のような状態になっていてびっくり!なんていう経験はございませんか?
そんな経験をされた方は、
「自分が幼少期のころは家の中が片付いていないことは無かったはずなのにどうして?」
と疑問に思われることでしょう。
「体力が衰えて、家の片付けができなくなってしまったのでは?」
「私が家を出て寂しい思いをしているからこうなったの?」
といろいろと考え込んでしまうかもしれません。
実は、ゴミ屋敷と認知症には密接な関係があるのです。
ゴミ屋敷化してしまった原因には認知症が関係しているかもしれません。
そこで今回は認知症とゴミ屋敷の関係性や、ゴミ屋敷化してしまった後の対処法についてご紹介していきたいと思います。
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認知症とは?

認知症とは、様々な病気が原因で、脳の機能(記憶力や判断力)が低下してしまう症状を指します。
認知症になってしまうと、先ほど起きた出来事を忘れてしまったり、忘れている自覚すらなくなってしまうケースも存在します。
この認知症のさらに大きな問題点なのが、症状が徐々に悪化していってしまうという点です。
現代の医学では認知症を完全に治療することは難しく、進行を遅らせる治療が基本となっています。
そのため、日常が過ぎれば過ぎるほどより多くのことを忘れ、最終的には大切な家族の顔も覚えていられなくなることも………。
そんな恐ろしい認知症ですが、現代社会においても多くの高齢者が罹患しています。
65歳以上の高齢者を対象にした令和4年度の『厚生労働省「認知症及び軽度認知障害(MCI)の高齢者数と有病率の将来推計』では、認知症の人の割合は約12%、認知症の前段階と考えられている軽度認知障害の人の割合は約16%とされています。
軽度認知障害と認知症の両方の割合を合わせると、なんと65歳以上の3人に1人が認知機能に問題があることになってしまうのです。

〈厚生労働省「認知症及び軽度認知障害(MCI)の高齢者数と有病率の将来推計〉より参照
このことから、認知症という症状は思っていた以上に身近な存在にあるものであることがわかると思います。
皆様は、
「高齢の母が認知症を患ってから家がゴミ屋敷になってしまった」
というような噂を耳にしたことはございませんか?
「代わりに片付けようとすると逆に怒られてしまう……」
なんてことも起きるようです。
実は認知症とゴミ屋敷には密接な関りがあるのです。
認知症になると家がゴミ屋敷化してしまう?

認知症を患ってしまうと必ず家がゴミ屋敷状態となってしまうものなのでしょうか?
結論から申し上げると、必ずしも絶対にゴミ屋敷になるとは言い切れませんが、ゴミ屋敷化の可能性が高くなってしまうということは間違いありません。
仮に認知症となってしまった高齢者が適切なケアを受けている状態であれば、家がゴミ屋敷になってしまうケースはあまり見られません。
それは認知症を患っている本人以外の誰かがきちんと身の回りのお世話をしてくれているからです。
では、認知機能が低下した高齢者が一人暮らしをするとゴミ屋敷になってしまいやすいものなのでしょうか?
次に、認知症によるゴミ屋敷化の原因についてご紹介していきたいと思います。
認知症によるゴミ屋敷化の原因

先ほども記述したように、認知症とゴミ屋敷化には関係性があります。
そのため、ゴミ屋敷化してしまった場合、本人の性格や惰性によるものが原因ではなく、脳や身体の著しい機能低下によるものが原因であることが多いのです。
では、ゴミ屋敷化の要因となる、認知機能の低下が進むことで現れる症状にはどんなものがあるのでしょうか?
今回ご紹介する症状は以下の3つです。
- 1.物忘れ(記憶障害)
- 2.理解力や判断力の低下
- 3.時間や場所がわからなくなる(見当識障害)
- 4.身体機能の低下
1.物忘れ(記憶障害)
認知症の症状の内、代表的な物が物忘れ(記憶障害)です。
一般的な症状の例としては、
・さっきまでの出来事をすぐ忘れる
・同じことを何度も言う・聞く
・探し物が増える
等が代表的です。
これらの症状はゴミ屋敷化の要因ともなり得るのです。
たとえば、買ったはずの物をもう一度買ってしまったり、ゴミ出しをすることも忘れてしまうといったことがあると思います。
それが一度や二度であれば、大きな問題にはなりませんが、認知症の方はそれを必ず繰り返してしまいます。
買ったはずの物を忘れ、長年物置に放置され続けた場合や何度も捨て忘れてしまったゴミも、積み重ねればゴミ屋敷となってしまうことでしょう。
2.理解力や判断力の低下
認知症の症状には理解力や判断力の低下も含まれます。
理解力が低下してしまうと、適切な判断を下す力も低下してしまいます。
ゴミ屋敷化の要因ともなる症例には、物への執着が強まることが関係してきます。
適切な判断力を持ち合わせていれば、不要と判断し処分するものも、
「いつか使うかもしれない」
「せっかく買ったんだから」
と感じてしまい、捨てられずに保管してしまうのです。
スーパーのビニール袋や食品トレー、着れない服など、保管しておいても使う機会など訪れないようなもの大切に、かつ大量に保管し続けるケースも珍しくありません。
3.時間や場所がわからなくなる(見当識障害)
曜日や日付の感覚が薄れる見当識障害も、認知症によくみられる症状です。
曜日感覚がわからなくなると、ゴミ出しする日を把握できなくなります。
曜日がわからなければ、自力でゴミ出しをすることは難しいでしょう。
ゴミを出すタイミングを逃し続け、最終的にはゴミ出しができなかった袋を家の中に溜め続けることにつながってしまうのです。
4.身体機能の低下
認知症を患うと認知機能が低下します。
認知機能の低下には、注意力や空間認識力も含まれているため、料理や片付けなどの日常生活でもミスをしてしまいやすくなってしまうのです。
ミスを連発すると本人もだんだんと自信を無くし、活発に行動できなくなってしまうことも。
自発的な行動が減ってしまうと、部屋の片付けも難しくなり、結果ゴミ屋敷化してしまう要因となってしまうでしょう。
高齢者宅でゴミ屋敷化が進むリスク

ここまで紹介した症状こそ、認知症の人がゴミ屋敷化させるといわれる大きな原因です。
もともとは綺麗好きであったはずでも、自分の判断力や記憶力、身体能力の衰えで思い通りに生活することができなければ、ゴミ屋敷化してしまうのも必然かもしれません。
しかし、ゴミ屋敷化してしまった家に高齢者が一人で生活をし続けることには大きなリスクが伴います。
そのリスクには、どのようなリスクがあるのでしょうか?
ここからは、ゴミ屋敷化が進んだ際の危険性について4つご紹介いたします。
- 1.転倒の危険性
- 2.孤独死の可能性
- 3.火災の危険性
- 4.近隣住民とのトラブル
1.転倒の危険性
ゴミ屋敷化により、通路に物が放置された状態が続けば、転倒のリスクが高まります。
高齢者が転倒してしまうと、骨折や頭部外傷などの重大なケガにつながりやすく、転倒が原因で寝たきりになってしまう可能性もあります。
認知症によって、注意力や空間認識力が低下した状況であればさらに転倒の危険性が高まってしまいます。
そうならないためにも、家の中は整理整頓された状況が望ましいと言えるでしょう。
2.孤独死の可能性
家の中がゴミ屋敷になると、家族や親戚、友人を家に招くことが少なくなります。
息子や娘に、
「片付けてって言ったでしょ!」
とゴミ屋敷が原因で起こられている状況であれば、なおのこと家の状況を見せたくなくなることでしょう。
家族や友人との関係が希薄になると、もしものことがあっても気付きにくくなります。
先ほど記述したように、ある日突然転倒してしまったり、突然の心疾患で倒れたりしても、必要な助けを得られない可能性が高くなってしまうのです。
結果、孤独死を招くことにもなりかねません。
3.火災の危険性
高齢者に限らず、ゴミ屋敷に住み続けることは、火災の危険性が高まると言えるでしょう。
火災の危険が高まると言われる理由は2つです。
1つ目の理由は、燃えやすい可燃物が大量にあるからです。
大量の衣服や新聞紙などの紙類は非常に燃えやすいです。
例えば、火の種が残ってしまっているたばこの吸い殻を燃えやすい可燃物の近くに置いてしまうと、ゴミ屋敷の中では簡単に火が燃え移ってしまいます。
他にも、寒い時期に必要なストーブへ衣服がひっかかってしまい引火する、という事例も存在します。
2つ目の理由は、「トラッキング火災」が起きやすいからです。
「トラッキング火災」とは、コンセントとプラグの間に埃が溜まることで発火し、火災につながる現象を指します。
ゴミ屋敷では掃除すらまともにすることが難しいため、埃が溜まりやすいといえるでしょう。
これらの要因から、ゴミ屋敷では火事が起きやすくなると言われています。
4.近隣住民とのトラブル
ゴミ屋敷化が進むと、悪臭が家の外にまで漏れ出るようになります。
悪臭が広がると、ハエやゴキブリ、ネズミなどの害虫が発生する要因にもなります。
また、時には溜め続けた家の荷物が自分の家の敷地外まで浸食してしまうケースも存在します。
こういった状況が長らく続くと、近隣住民の生活環境の悪化につながるため、トラブルに発展しやすいでしょう。
認知症により理解力が低下した状態では、近隣の方に苦情を言われても何が悪い事なのかすら理解できない可能性もあります。
そうなると余計にトラブルが大きくなったり長引いたりすることにもつながるため、できるだけ早く対処すべきといえます。
ゴミ屋敷化が進んだ時の対処法

次に、認知症を患ってしまった人の家のゴミ屋敷化が進んでしまった後の対処法についてご紹介したいと思います。
今回ご紹介する方法は以下の3つです。
1.家族で片付ける
ご家族での協力を得ることができるのであれば、ご家族で片付けをしてしまう方法が最も手っ取り早いでしょう。
ご家族での片付けであれば、認知症を患ってしまった本人も安心して任せることができると思います。
処分するために必要な費用も最低限に抑えることができるので、最も低コストでできる方法であると言えるでしょう。
2.片付け業者に依頼をする
ご家族が忙しく、なかなか片付けまで手が回らない場合や、ゴミ屋敷化が進みすぎて自分たちではどうにもならないと感じた場合は業者に片付けを依頼する方法もあります。
片付け業者に依頼をするとなるとそれなりに費用はかかってしまいますが、
最短で作業を終わらせることができ、片付けに必要な仕分け・運搬・処分・清掃のすべてを任せることができます。
すぐに問題解決をされたい方はこの方法がおススメです。
3.自治体にサポートを依頼する
認知症は介護保険が適用されるため、自治体によっては介護サポートを依頼する事ができます。
広島でも相談窓口がございますので、
片付けに限らず、認知症の介護における悩みをまとめて相談することができます。
詳しくは下記を参照ください。
広島市認知症コールセンター
- 専用電話 082-254-3821
- 相談日時 月曜日・水曜日 正午(12時)から午後4時
(年末年始(12月29日~1月3日)及び祝日、休日はを除く) - 相談料 無料(通話料金は、相談者のご負担となります)
- 相談対象 認知症の人やその家族など
ゴミ屋敷を片付けるときの注意点

ご家族の協力を得て家を片付けたり、片付け業者に依頼をしたりする際、いくつか注意点がございます。
最後に、認知症を原因としてゴミ屋敷化した部屋を片付ける際の注意点を2つご紹介したいと思います。
- 1.無理矢理捨てようとしない
- 2.本人の気持ちを尊重する
1.無理矢理捨てようとしない
周りから見たら必要にないと感じる物も、本人からしてみるととても大切な物である可能性があります。
「これはもう要らないよね?」
と聞いてみた上で、本人が要らないというまで勝手に捨てないようにしましょう。
勝手に捨てたり、無理矢理捨てるようなことをしてしまえば、信頼関係を崩すきっかけとなります。
その場しのぎの対応だけをして、後から勝手に処分されたことに本人が気付けば、不信感を持たれたり、最悪の場合喧嘩に発展することもあり得ます。
お互いの信頼関係が崩れてしまうと、その後の支援が難しくなってしまいます。
どうしても処分したいと感じている物があったり、本人が「すべてを残す」と言っている場合は、なぜ今の状況がいけないのか、どんなリスクがあるのかをきちんと説明し、本人の了承を得るようにしましょう。
その際は、難しい言葉を並べるのではなく、できるだけ本人が理解しやすい言葉で話してあげるとより効果的です。
無理矢理ではなく、本人を説得した上で処分を進めるようにしてあげてください。
2.本人の気持ちを尊重する
片付けの際は、本人の気持ちにも配慮しましょう。
認知症だからと言って、感情が無くなったわけではありません。
きちんと話を聞いてあげた上で片付けを進めると良いでしょう。
特に高齢の方は、戦時直後の物がない時代を生きてきた方も多いです。
食べる物も着る物もない中で必死に生きてきた人にとっては、物で溢れている現代社会においても、物が無くなる不安を捨てきることができません。
その不安は、認知症になったとしても感じ続ける、一種のトラウマのようなものです。
それが故に、賞味期限が切れた食べ物や着れない衣服をいつまでも捨てられないという行動に現れるのです。
そのことを考慮してあげた上で、お互いの意見に折り合いをつけると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
認知症とゴミ屋敷の関係性やゴミ屋敷化してしまった後の対処法についてご認知頂けましたでしょうか?
現在、ご自宅の片づけをしたいとお考えの方は、ぜひ当社エピローグシオンまでお気軽にご相談くださいませ。
ご依頼者様のお気持ちに寄り添い、丁寧な対応を心がけております。
ご依頼者様のプライバシーを守るための最善の努力をさせて頂きます。
また、ご希望でございましたら、女性スタッフのみでの対応にも承っております。
安心してお任せくださいませ。
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