こんにちは。遺品整理専門エピローグシオンのスタッフです。
さて、本日は孤独死と孤立死の違いについてお話したいと思います。
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皆様は、「孤独死」と「孤立死」の違いについてご存じですか?
「孤独死」も「孤立死」も言葉自体を耳にしたことはあるのではないでしょうか?
近年、直面する社会問題として多くの報道で孤独死・孤立死について取り上げられています。
よって意味としても、どちらもたった一人で亡くなってしまったことを指すのではないかと検討が付くと思います。
ではそれぞれの言葉に違いなどはあるのでしょうか?
今回は「孤独死」や「孤立死」の違いや、孤立化が深まる原因・対策などをご紹介していきたいと思います。
「孤独死」と「孤立死」の違い
早速ですが、「孤独死」と「孤立死」の違いについて詳しく紹介いたします。
実のところ、「孤独死」や「孤立死」に明確な定義などは定められていません。
これらの言葉は日本で高齢化が問題化した1970年代にマスコミによって作られた造語なのです。
ほとんど似通った意味を持つ言葉ですが、違いはあります。
それぞれの言葉の意味について紹介いたします。
・孤独死
孤独死とは、病死や自殺等何らかの原因で亡くなる際、誰にも看取られずに亡くなってしまうことを指します。
家族が遠方に住んでおり、なかなか会える回数が少なかったり、一人暮らしをしている方が多い印象です。
また、孤独死はもともと持病を抱えており、急激な体調変化によってなくなってしまうケースが多いです。
・孤立死
孤立死とは、家族や近隣住民との関りがほとんどなく、社会から孤立してしまった状態のまま、誰にも看取られることなく亡くなってしまうことを指します。
孤立死は、一人暮らしの高齢者だけでなく、若年層にも増加していると言われています。
SNSの普及などにより、インターネット上の友人は多くいても、実際の友人がなかなかできない・必要ないと感じる人が増えているのです。
家族ともうまく付き合いができなかった人が、何か問題に直面してもうまく誰かを頼ることができず、自殺による孤立死をしてしまうのです。
また、未婚化の増加も孤立死の原因と言われています。
「誰にも看取られず、たった一人で亡くなること」であるという意味はどちらも同じです。
孤立死には、その意味に「社会からの孤立」が含まれているということになります。
孤立化が進む原因
ここからは、孤立死の原因となる孤立化が社会全体で広まっている原因について、お話をしていきたいと思います。
近年では、孤独死だけでなく、孤立死も増加傾向にあります。
孤立死の原因となる、社会からの孤立は何が原因で起きてしまうのでしょうか。
私は、以下の3点が要因となるのではないかと考えています。
・核家族化
日本では、核家族化が進んだため、子供や孫と同居する高齢者が減っています。
高齢の夫婦二人暮らしでは、どちらかに先立たれてしまうと、
最終的には高齢者の一人暮らしとなってしまう場合があります。
子供や孫が遠方に住んでいると、会う頻度も少なくなり、家族との関係すら希薄化してしまう可能性が大いにあるのです。
・近所付き合いの希薄化
都市部などでは、近所付き合いというものが希薄している傾向にあります。
若者もそうですが、高齢者でも地域のコミュニティに参加する機会が減少しているため、身の回りに友人や知人がいない人も多いのです。
定期的にご近所同士で会うことが減ってしまえば、長期間ご近所の人の顔を見なくても不振に感じる人がいなくてもおかしくはありません。
・貧困層の増加
経済的に困窮している高齢者は、医療や介護に必要な費用を支払うことができず、
適切なケアやサポートを受けることが難しくなります。
定期的な介護やヘルパーさんの来訪があれば、孤立死を防ぐことの要因になるのではないかと考えています。
孤立死を防ぐために
最後に、孤立死を少しでも防ぐための対策方法についてご紹介したいと思います。
ご紹介する対策方法は以下の2つです。
・家族間のコミュニケーションをとる
遠方にお住まいの方は、遠くに住む家族と頻繁に会うことは難しいでしょう。
直接会わずとも、定期的に連絡を取る習慣をつけるだけでも、孤立死を防ぐことができます。
また、見守りカメラなどを設置することも孤立死を防ぐ要因になります。
しかし、見守りカメラなどは、高齢のご両親からしてみると
「監視されているような気がする」
と感じる人もいるので、見守りカメラの設置にはご家族の同意を得てから行いましょう。
・地域のイベントや交流会に参加する
趣味やボランティア活動など、自ら地域の活動に参加することは、孤立死を防ぐためにとても効果的です。
高齢者グループの地域活動に参加すると、日々の生活に楽しみができるだけでなく、新たに友人を得ることにもつながります。
高齢者、特に男性である場合、自ら地域のイベントや交流会に参加する意思を持たれる方は少ないかもしれません。
ご家族の方が高齢者グループの交流会やジムなど、同じ年代の人が集まりやすい施設に連れて行ってあげることで、そこから社会とのつながりを得ることができるかもしれません。
地域との交流にはご家族のサポートも大切なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「孤独死」と「孤立死」の違いについてご理解いただくことはできましたでしょうか。
社会からの孤立による「孤立死」、「孤独死」が少しでも防げることを祈っています。
現在、特殊清掃・孤独死清掃などでお困りの方は、ぜひ当社エピローグシオンまでお気軽にご相談くださいませ。






