ためこむネズミと人間
2022/07/20
今回から4回にわたって、ロサンゼルスタイムズの記事や社会心理学者 池内裕美教授(関西大学)の論文を紹介しつつ、強迫性ホーディング(ためこみ症)の在り方とその行方について考えていく。
人間のある特定の行動と似た習性をもつ動物がいる。pack rat(パックラット)もそのひとつだ。モリネズミの仲間である彼らは植物や動物のフン、人間の出したゴミなど使えそうなものならなんでも巣作りに利用する。また真新しいものがあると既に持っていたものを捨てて取り換えるそうだ。
そうした習性も相まって、米国では物を集めため込み、捨てることができない、若しくは苦手な人のことをpack ratと揶揄してきた。「人間をネズミに喩えるとは不謹慎だ」という声があがったのか、それともそのような声を予測して自重したのか、ホーダーという言葉に取って変わったのかわからないが今のメディアではほとんど見られない。しかし1980年代に社会的にも医学的にも認知されはじめてきた時代におけるpack ratという呼び方には、人間特有の現象ではなく一動物としての特性として捉えていた可能性がある。もちろん、不衛生で病原体を媒介し、時には電線などを噛みちぎり停電を引き起こすような傍迷惑な存在としてのネズミに擬えた可能性も否定できない。であればmessy ratでも良かったかもしれないが、当事者たちもメディアもpack ratという言葉を選んだ。この言葉を使った人々はアイロニーよりもユーモアを交えて語っており、キャッチーなイメージを与えたかったのかもしれない。少なくともロサンゼルスタイムズは30年前にpack ratが増えることを予測していた。当時アメリカでは10人に1人がpack ratだと言われていたが、現在ではもっと多いだろう。そして2013年には良くも悪くも病として認定されてしまった。医療化という結果は、30年前の当事者たちを取り巻く環境が悪化したという意味合い以上に重たいものを感じる。
NANCY WRIDE “Pack Rats Unite : Compulsive Savers Learn to Let Go, One
Day at a Time” 、Los Angeles Times 、JAN. 18, 1990、
https://www.latimes.com/archives/la-xpm-1990-01-18-vw-474-story.html
参照日2022-07-20
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