こんにちは。遺品整理専門エピローグシオンのスタッフです。
さて、本日は孤独死現場の第一発見者となってしまった後の心のケアついてお話したいと思います。
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自分が事件や事故の第一発見者となってしまう、ということを想像される方は少ないかもしれませんが、決してその可能性が限りなくゼロに近いものではないということをご存じでしたか?
「まさか、自分が……」
そう絶句する瞬間は、ある日突然何の前触れもなく訪れます。
核家族化や単身世帯の増加が進む中で、「孤独死」はもはやニュースの中の遠い出来事ではありません。
統計によれば、日本における高齢者の孤独死者数は年間約6.8万人と推計されており、これは1日におよそ180人以上の方が、誰にも看取られることなく息を引き取っている計算になります。
この数字が意味するのは、あなたが隣人として、親族として、あるいは仕事で訪ねた先で、その「第一発見者」になる可能性が、決してゼロではないという過酷な事実です。
孤独死の現場は、ドラマや映画で描かれるような静かなお別れとは大きく異なります。
そこには、生々しい生命の終焉の痕跡があり、発見した人の心を激しく揺さぶる衝撃が充満しています。
発見してしまったその瞬間が脳裏にこびりついてしまって離れない、とトラウマを抱えてしまう原因にもなりかねないほどの衝撃です。
心に傷を負ったまま生活を続けることはとてもつらいことでしょう。
一刻も早く、その傷を癒す必要があります。
そこで今回の記事では、孤独死の現場に直面したことで傷ついた心をどう守り、どう癒していくべきかについてご紹介していきたいと思います。
孤独死現場がもたらす衝撃とは

孤独死現場がこれほどまでに人の心を深く傷つけるのはどうしてでしょうか?
それは、普段私たちが日常的に視覚・嗅覚・聴覚で感じている情報とは全く違う、現実的でグロテスクな「死」の情報が、五感を通じてダイレクトに突き刺さってくるからです。
では、孤独死現場にて五感で感じる情報にはどのようなものが挙げられるのでしょうか?
今回ご紹介するのは、視覚・聴覚・嗅覚から感じる情報についてです。
- 1. 視覚のショック:目に焼き付く「非日常」
- 2. 嗅覚の記憶:脳の深部に刻まれる「死臭」
- 3. 聴覚のショック:静寂を破る「羽音」
- 4. 事情聴取による「記憶の上書き」
1. 視覚のショック:目に焼き付く「非日常」
人間は情報の8割を視覚から得ると言われています。
特に発見までに時間が経過してしまった孤独死現場では、ご遺体は腐敗・変色し、ときには害虫が湧くなど、直視し難い状態になってしまいます。
「この前まで元気だったあの人」の面影が失われた光景を目の当たりにすることは、脳に強烈なストレスを与えます。
時にこの視覚情報は強烈な光のように目に焼き付き、目を閉じても消えない「残像」として記憶に残ってしまいます。
2. 嗅覚の記憶:脳の深部に刻まれる「死臭」
五感の中で唯一、嗅覚から得た情報は本能や感情を司る大脳辺縁系に直接届きます。
孤独死してしまったご遺体から発生する「死臭」という臭いは、一度嗅ぐと決して忘れられない独特の臭いです。
一度その臭いを嗅ぐと、その臭いは記憶に刻まれ、孤独死現場を離れても依然「死臭」を感じるなどという弊害が起きてしまいます。
他にも、日常生活で似たような生臭さや発酵臭を嗅いだ瞬間、当時の記憶を一気に引き出す引き金にもなってしまいかねません。
3. 聴覚のショック:静寂を破る「羽音」
第一発見者の耳に深く刻まれるのが「音」の記憶です。
先ほども記述したように、孤独死してしまったご遺体には害虫(ウジ)が湧きます。
そのウジが成長するとハエになります。
孤独死してしまってから時間が経過してしまうと、室内に無数のハエが飛び交う状況を生み出してしまうのです。
無数のハエが飛び交う「ブーン」という低く重い羽音。
静寂の中で虫の羽音だけが響いている異様な状況は、脳に「生理的な嫌悪感」と「生命の危機」を伝えます。
この羽音は、後に日常生活でハエや蜂の音を聞いた際、一瞬にして現場の光景を引き戻す強力な引き金になってしまいかねません。
4. 事情聴取による「記憶の上書き」
孤独死現場を発見してしまった際、まず初めにすることが「通報」です。
生死が不明の場合は、初めに救急車を呼ぶべきですが、明らかに腐敗が進んでいる状態であれば、警察に通報することが先決で良いでしょう。
第一発見者は、警察が到着後、事情聴取を受けなければなりません。
いつ、どこで、どのような状況で発見したのか、亡くなった方とどのような関係だったのかを詳細に説明しなければなりません。
衝撃的な状況を言語化して何度も反復することは、図らずも脳の中で「記憶の上書き保存」を強固にしてしまう側面があります。
仕方のないことではありますが、悲しみや恐怖に浸る暇もなく、義務として状況を振り返らされるプロセスが、トラウマをより強く刻み込む要因となってしまうのです。
トラウマが引き起こす心のダメージ

孤独死現場の第一発見者となってから、数日が経過しても心が落ち着かない。
むしろ、時間が経つほどに状況が悪化していくように感じる。
そんな日々が続くとより不安になってしまいますよね。
先ほども記述致しましたが、ある日突然孤独死現場の第一発見者ともなってしまえば、トラウマを抱えてしまうこともあるでしょう。
「トラウマになる人は心が弱いのではないか」
ということを言ってしまう人もいるかもしれませんが、トラウマを抱える基準は人それぞれですし、もしかするとその人はトラウマになるほどの衝撃に未だ出会っていないだけなのかもしれません。
トラウマを抱える人の心が弱いということは決してありません。
強い衝撃を受けた人であれば誰であってもトラウマを抱えてしまう可能性があります。
ここからは、トラウマになってしまったことで影響を受ける心のダメージについてそれぞれご紹介していきたいと思います。
1.フラッシュバック
先ほど記述したように、孤独死現場は五感を通じて第一発見者に強い衝撃を与えます。
本来であれば、私たちの記憶は脳の「海馬」という場所で整理整頓され、過去の出来事としてファイルに収められます。
しかし、あまりに強烈なショックを受けると、感情の中枢である「扁桃体」が暴走し、記憶が適切に処理されません。
その結果、整理されないままの「生々しい記憶」が、ふとした瞬間に意識の表層に飛び出してくるのです。
その状況こそを「フラッシュバック」といい、トラウマを抱えた人にさらなる苦しみを与えます。
2.PTSD(心的外傷後ストレス)への移行
事件直後の動揺は「急性ストレス反応(ASR)」と呼ばれ、誰にでも起こる一過性のものです。
しかし、その状態が1ヶ月を過ぎても改善せず、むしろ深刻化していく場合、それは脳が「PTSD(心的外傷後ストレス)」という長期的な機能不全に陥っているサインです。
「PTSD(心的外傷後ストレス)」とは、衝撃的な出来事を経験した1ヶ月後になっても、無意識にその出来事を思い出してしまい、不安や緊張が高まったり、辛さのあまり現実感がなくなったりする状態を指します。
玄関のチャイムが鳴るだけで心臓が飛び出しそうになったり、常に周囲を警戒し、リラックスして椅子に座ることすらできなくなってしまうこともあります。
これは、脳がエラーを起こし、「まだ自分はあの凄惨な現場にいる」と勘違いし続けていることで起きるのです。
3.自分を責めてしまう
フラッシュバックなどで凄惨な孤独死現場を思い返すたび、「自分を責める気持ち」を抑えることができなくなってしまう人もいます。
「あの時電話をかけていればよかった」
「もっと早く行っていればよかった」
など、心が優しい人ほど自分の行動に責任を感じてしまうのです。
これまでご依頼いただいたお客様の中でも、第一発見者となってしまった方は、
「私がもっと頻繁に連絡を取っていればこうならなかったと思うと、辛くてたまらないのです。」
と仰っている方もいらっしゃいました。
特に、亡くなってしまっていた人が家族や友人であるなら尚のこと自分を責めてしまう気持ちが強くなることでしょう。
この自責の念は、心の傷口を自ら塩を塗り続けるようなものであり、心の回復を阻む最大の障壁となってしまうことでしょう。
4. 誰にも分かってもらえない辛さ
孤独死の第一発見者となった後、周囲と埋めようのない「温度差」によって孤独感を感じる可能性があります。
「温度差」というのは、自分の周りの楽しげな雰囲気と深く落ち込んだ自分の気持ちとの「温度差」です。
家から一歩外に出ると、街には音楽が流れ、人々は笑いながらランチを食べています。
自分だけが地獄の入り口を見てしまい、こんなにも辛い日々を送っているのに、他の誰もがそれを知らずに幸せに生きている。
この感覚は、まるで社会から切り離されたような気持ちにさせることでしょう。
他の誰かに自分の心の内を打ち明けても、さらに心を傷つける結果になってしまう可能性もあります。
「そんなことでいつまでもくよくよしないでよ。」
「運が悪かっただけだよ。しょうがない。もう忘れよう。」
などといった言葉を掛けられることもあるはずです。
これらの言葉に悪意は含まれないかもしれませんが、今現在、第一発見者としての苦しみを抱えている人にとっては、「あなたの苦しみはその程度だ」と勝手に判断されたように感じるでしょう。
そのことがさらに孤独感を感じる結果となるのです。
今すぐできる心の応急処置

次に、応急処置的な心の回復方法についてご紹介をしていきたいと思います。
心の傷は簡単には癒えてくれないものの、辛い気持ちのまま一日を過ごすことも耐え難い苦痛となります。
目に見えない深い傷を負った直後、ほんの少しでも息をすることが楽になるための考え方や方法を一緒に見ていきましょう。
- 1.呼吸法によるリラクゼーション
- 2.自分を親友として扱う
- 3.現在の感覚に集中する
- 4.アルコールや過食に逃げない
1.呼吸法によるリラクゼーション
パニックや不安が襲ってきたとき、無意識のうちに呼吸は浅く速くなっています。
これは交感神経が過剰に働いているため起こります。
そんな時こそ、呼吸法でリラックスするように心がけるといいでしょう。
呼吸法とは、ゆっくりと深呼吸をすることです。
「それだけ?」と思われるかもしれませんが、意識的にゆっくり深呼吸する複式呼吸は副交感神経を優位にし、心身ともにリラックスをする作用があると言われています。
特に「吐く」時間を長くすることで、副交感神経が刺激され、強制的にリラックス状態を作り出すことができます。
常に張り詰めている気がして肩が痛いという感覚がある方は、この方法を試すことでリラックスすることができるかもしれません。
2.自分を親友として扱う
誰よりも自分を愛せるのは、他でもない自分自身です。
自分に厳しい人はどうしても「なぜ自分はこんな人間なんだ」「もっとしっかりしなきゃ」と自分を責めがちです。
しかし、それでは自分の心を癒すことはできません。
自分が抱えている感情(不安・怒り・恐怖等)に「辛かったね」「怖いよね」と共感してあげましょう。
この方法は「セルフコンパッション」とも呼ばれ、まるで自分自身を親友のように扱うことで、ストレスが軽減し、心の安定につながっていきます。
3.現在の感覚に集中する
フラッシュバックが起きそうなとき、意識は「過去の凄惨な発見現場」に引きずり込まれている状態です。
フラッシュバックを予防するためには、意識を現在に集中させることが大切です。
「現在」に五感のすべてで集中することを「グラウンディング」と呼び、心理療法の分野でおススメされている方法です。
グラウンディングの方法には様々な種類がありますが、今回は「5-4-3-2-1法」をご紹介します。
「5-4-3-2-1法」とは、目に見えるものを5つ、触れられるものを4つ、聞こえる音を3つ、匂いを2つ、味わえるものを1つ、順番に心の中で唱えます。
この方法によって、五感の意識が今に集中し、脳に「今現在は安全な場所にいる」と教え込むことができるのです。
4.アルコールや過食に逃げない
強いストレスにさらされると、手軽に脳を麻痺させられるお酒や快楽報酬が分泌される食事に溺れてしまいたくなります。
しかし、アルコールは睡眠の質を著しく低下させ、結果として脳の記憶整理機能を阻害します。
悪夢を見やすくなり、トラウマを定着させる原因にもなりかねません。
過食に走れば、最悪の場合摂食障害にもつながってしまいかねません。
辛いときこそ、温かい飲み物や消化の良い食事を摂り、物理的な「安心感」を胃腸から作ることが大切です。
本格的な心のケア方法

最後に、本格的に心を回復させていくための大事なステップについてご紹介します。
医療機関に相談する
ここまでご紹介した方法は、あくまで一時的な回復方法です。
心のケアの方法は一人ひとりに合った方法が選ばれるべきです。
きちんと専門家に相談し、自分にあったケアの方法を一緒に考えてもらえる環境を作ることこそが何よりも大切になります。
また、医療機関にかかることで薬物療法や認知行動療法等、様々な側面から回復にアプローチしてくれるため、より安心して日々を暮らせるかもしれません。
「こんなことで病院なんて・・。」と抵抗する気持ちがあるかもしれませんが、勇気を出してみてください。
きっとうまくいくはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
孤独死現場の第一発見者となってしまった場合の心のケアについてご認知いただくことはできましたでしょうか?
今回ご紹介した方法はあくまで一例です。
その人その人に合った療法が存在します。
そのため、やはり一番良い方法が精神科で診てもらうことだと思います。
現在苦しい状況が続いていらっしゃる方の中で、病院に行かれていない人はぜひ診てもらってください。
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