特殊清掃

広島　遺品整理エピローグシオンです。

 

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人は必ず最後（死）を迎える、人が死を迎えるまでの歩みはそれぞれでだけれど病死で病院で亡くなり家族や親族などで葬儀を終え見送るのが普通だとこの仕事に従事するまで思っていた。現実は事件や事故で命を落とす人や自殺や病死による孤独死、孤立死で亡くなる人も多いのが実情で特殊清掃現場で考えさせられる日常がそこにある。

 

これからの時期は特殊清掃案件が増える。なぜなら暑くなれば腐敗の進捗は早まり発見が遅くなればなるほど死臭は酷く、部屋に入室すると目を負いたくなるからだ。

現場を目にし時に逃げ出したくなる事もあるけれど、特殊清掃人である限り故人様を偲び清掃、消臭、除菌作業を行い遺品整理し現状回復するまでが特殊清掃作業となる。

 

これまでも孤独死、孤立死の案件を減らすにはどうするべきか考え、ブログや講演会で発信したりお話しさせて頂いたけれど、閲覧して頂いてる人や講演会でお話しを聞いている人は限られており、虚しさを感じた。

やはり高齢者社会、核家族だけの問題だけではなく、一人でも多くの人に知って頂き減らせる孤独死、孤立死はあると認識して頂ければ幸いだと思う。

 

では、孤独死、孤立死を減らすにはどうすればよいのか？

まずは高齢者を社会全体で見守る事や孤立している人を孤立させない社会の仕組みが大切で、社会生活を送っている多くの人が目を背けず、家族や親戚、近隣住民との繋がりを意識する事。

 

例えば持病がある家族や親戚などには定期的に体の様子や体調を聞き、必要性があれば一緒に病院に付き添い持病を持つ体調面を知る事でこの先の生活はどうするべきか一緒に考える事が出来る。

近隣住民に高齢者や持病を持ち生活を送っているとわかれば定期的に声をかけ、様子を見るよう心がけてあげる事。

孤立しているかいないのか判断は難しいと思うし、様子がおかしいと感じるのであればよけいなお世話になるかもしれないけれど、広島市社会福祉協議会に連絡し相談し判断を仰ぐ事も出来る。

 

十人十色と言う言葉があり人それぞれ考え方や性格は異なる事から、命に対する考え方も同様かもしれない。

一人誰にも看取られる事はなくひっそりと命を落とす事もあれば助けられていた命もあるはず。

 

仕事として特殊清掃（孤独死、孤立死、自殺）案件を受けているけれど、私は心からこのような案件が無くなる事を切に願う。

特殊清掃人として無心で手を動かす事が出来ればいいのだけれど、故人様の事を考えると「苦しかったんだろか」「助けて欲しかったんだ」など現場の状況から憶測してしまう。

 

減る事はない（孤独死、孤立死）と向き合わなければならないが、これからも私なりに多くの人に知って頂けるよう発信したい。

 

 

 

 

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