特殊清掃費用の相場は差が大きい！？料金に影響するポイントとは

ここからは、先ほどの一例のように、費用に大きく差が出てしまう原因についてご紹介していきたいと思います。

 

 

特殊清掃において費用に差が出るポイントは大きく分けて5つございます。

 

 

 

1.発見に至るまでの期間

 

 

ご遺体が発見されるまでの期間が長ければ長いほど腐敗が進んでしまうため、清掃範囲が広くなってしまいます。腐敗が進むと、体液が体中の穴から漏れ出し、悪臭を放ちます。悪臭によって部屋全体に匂いが広がってしまうため、清掃・消臭作業範囲が広くなってしまいます。また、その悪臭からハエを呼び込み、繁殖の原因ともなります。のちに説明させていただきますが、発見が遅れると、作業費用を大きく増大させる解体作業が必要になり、結果として特殊清掃費用を最も大きく左右させる要因となるのです。

 

 

2.ご遺体があった場所

 

 

故人様が亡くなった場所が、ご自宅のどこであるのか、という点においても料金を大きく左右させます。例えば、故人様がベッドの上で亡くなられていた場合、体液は布団やベッドの木材が吸収し、床に体液が広がることはなくなります。そうすると、床の清掃、または床の解体作業を行う必要がなくなるため、特殊清掃費用が高くなってしまうことは考えにくいです。

反対にご遺体のあった場所が浴室である場合は、浴室すべてを取り換える必要があったり、排水管に体液が流れてしまった場合は、排水管の清掃を行う必要があるため、比較的費用が高くなってしまいやすいです。

 

 

3.季節

 

 

季節によって腐敗のスピードに大きく差が出るため、故人様が亡くなった時期も、現場状況に大きな差を生みます。例えば故人様の亡くなられた時期が真冬であれば、遺体の腐敗速度は遅く、ハエなどの害虫を呼び込みにくいため、費用が安価になりやすいです。しかし、夏に亡くなられてしまうと、ご遺体の腐敗速度は非常に早く、臭いが外に漏れやすいのです。臭いが外に出やすい分、夏は孤独死の発見確率が冬に比べて高いのが特徴です。

 

 

4.故人様の性別や体形

 

男性は女性に比べて体液が漏れ出る量が多いとされています。また肥満体形であれば、余分な脂肪がそのまま体液として漏れ出るため、痩せている方よりも体液が多く出やすいのです。体液の量が多ければ多い分、床に浸透してしまいやすく、解体作業が必要になる可能性が高くなってしまうため、特殊清掃費用を左右する要因といえます。

 

 

5.解体作業の有無

 

先ほどまでの要因の中で度々登場した解体作業のお話ですが、この解体作業の有無こそが最も特殊清掃作業費用を増大させるポイントなのです。先ほども記述したように、床に染み込んでしまった体液は清掃作業では取りきることができません。体液が残っている状況ではいくら上から消臭作業を行っても臭いが取れることはないのです。そのため、床材に染み込んでしまった場合は、その箇所を解体し、汚染された箇所を撤去しなくてはいけません。そうすると、簡単に言うとリフォーム作業が必要になるということですので、その分特殊清掃費用が大きく増してしまうのです。

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

特殊清掃費用に大きな差が出てしまう原因をご理解いただけましたら幸いです。

 

 

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