こんにちは。遺品整理専門エピローグシオンのスタッフです。
さて、本日は特殊清掃現場における害虫駆除についてお話したいと思います。
【エピローグシオンの特殊清掃の作業実績】⇐こちらをクリック
皆様は特殊清掃現場においては害虫駆除も行われていることをご存じでしたか?
人が孤独死をしてしまったり、家がゴミ屋敷状態になってしまっている場合は、特殊清掃とともに害虫駆除も必要になります。なぜならば、特殊清掃現場では害虫が大量発生してしまいやすい環境だからです。
害虫は見た目が不愉快であるだけでなく、病原菌やウイルスを媒介して様々なところに移動してしまうため、駆除が必要です。
今回は、そんな特殊清掃現場における害虫について、害虫の種類や駆除方法など解説していきたいと思います。
発生する害虫の種類
まず初めに、特殊清掃現場においてどのような害虫が発生しやすいのかをご紹介していきます。
孤独死現場とゴミ屋敷現場の2つの環境下において、発生しやすい害虫はそれぞれ違ってきます。そこで、それぞれの環境下において発生しやすい害虫について説明していきます。もちろん、発生しやすくないからと、今回紹介していない害虫が繁殖する可能性は大いにありますので、あくまで例としてご理解くださいませ。
<孤独死現場にて発生しやすい害虫>
孤独死現場にて大量発生しやすい害虫は以下の通りです。
- ハエ
- ウジ虫
ハエの幼虫をウジ虫と呼びますが、ここではそれぞれ別々にご紹介いたします。
ハエ
特殊清掃現場において発生しやすいハエの種類はキンバエ・ギンバエとニクバエです。キンバエ・キンバエは、イエバエとも呼ばれ、人が生活している環境に生息しており、自然環境ではあまり見られない種類です。体が金や銀色に見えることから、キンバエ・ギンバエと呼ばれるようになりました。体は6ミリ~8ミリ程度の大きさです。ニクバエはその名の通り肉食性ですので、動物の死体や糞に発生します。体は8ミリ~14ミリとかなり大きいサイズとなります。
ウジ虫
ウジ虫はハエが卵を産み付けたのち、幼虫へと成長した姿です。大きな種類であれば、全長15ミリまでも大きくなります。また、卵は一回に100個前後産卵されるので、時間がたってしまえば、大量発生してしまうことは確実です。
ウジ虫がハエと大きく違う点は、スプレータイプの殺虫剤が効かないという点にあります。ウジ虫は乳剤タイプのより強力な殺虫剤を直接かけなければ死滅しないのです。
<ゴミ屋敷現場にて発生しやすい害虫>
ゴミ屋敷現場にて発生しやすい害虫は以下の通りです。
- ゴキブリ
- ハエ
- チャタテムシ
ゴキブリ
ゴキブリは湿度が高く、狭くて暗い場所を好みます。よって、ゴミ屋敷の山のような荷物の中では通気性も悪く、狭くて暗い場所が多数存在しますので、より繁殖しやすくなってしまいます。また、食べ残しや飲み残しのゴミが多い場合は、ゴキブリにとって餌も大量にあるため、とても住みやすい環境となるのです。
ハエ
先ほどご紹介したニクバエではなく、小さなコバエやイエバエが発生しやすくなります。生ごみや配管の悪臭を好むため、食べ残しや飲み残しなどの生ごみが大量に部屋に散乱している場合は、よりコバエやイエバエが大量発生しやすくなります。
チャタテムシ
チャタテムシはシラミの仲間とされている、1ミリ程度のとても小さな虫です。この虫も、湿気の多いジメジメした場所を好み、カビを食べて生息しています。ゴミ屋敷のように、湿気が多く、風通しの悪い環境では高確率でチャタテムシが繁殖しているのです。
害虫の駆除方法
ここからは、先ほどご紹介した害虫の駆除方法をご紹介していきたいとおもいます。
特殊清掃現場にて、害虫駆除を行う場合は3点ほど注意すべきことがあります。今回はこの注意点をもとに、害虫駆除の方法をご説明いたします。
1.部屋を閉め切る
特殊清掃現場において害虫を駆除する際は、必ず部屋を閉め切った状態で行うことです。もし、害虫が外へ逃げ出してしまうことがあると、近隣住民に多大な迷惑が掛かってしまいます。見た目の不快感もそうですが、特にハエなどは、病原菌やさまざまなウイルスを媒介してしまっているため、近隣住民へ感染してしまう可能性もあるのです。そうなってしまわないためにも、我々特殊清掃員が害虫駆除を行う際は、窓や家の隙間をできるだけ埋めた状態で薬剤を散布します。
2.できるだけ早く駆除する
先ほども紹介したように、ハエは一匹あたり、一度の産卵で100個前後の卵を産みます。このことからわかるように、害虫が発生してしまった際には、できる限り早く対処することが大切です。発生から時間がたってしまうと、想像すらつかないほどの量の害虫が繁殖してしまいます。ハエであれば、部屋に入ることすらままならないほど、部屋中ハエで埋め尽くされてしまいます。部屋に立っているだけで毎秒ごと顔にハエが体当たりをしてくる、というような環境も過去にございました。このような状況下では、配管や隙間から害虫が家の外に出てしまいやすくなります。そのため、気づいたらすぐに駆除をするという俊敏性が必要なのです。
3.発生源を見つける
特にウジ虫やハエなどは、何度駆除してもまた発生してしまう、ということがあります。この場合、きちんと発生源を見つけられていない可能性があるのです。例えば、孤独死現場において、体液が床下まで染み込んでいたにも関わらず、きちんとした施工を行わずにいた場合、表面上は駆除できても、体液などを発生源として再度繁殖してしまうのです。そうなってしまわないために、害虫が繁殖してしまった場合は、発生源を見つけ、根本から対処することが必要になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
特殊清掃現場においては害虫駆除が切っても切り離せない関係であることがお分かりいただけましたでしょうか。
孤独死現場は特にご遺体が腐乱してしまいますので、害虫も想像を絶するほどの繁殖力を見せます。孤独死が起きてしまった場所で害虫駆除を依頼する場合は特殊清掃業者に依頼をするべきでしょう。きちんとした知識や経験がない場合は、また再繁殖してしまうかもしれません。
当社エピローグシオンでは、特殊清掃における害虫駆除も承っております。
現在お困りの方はお気軽にご相談くださいませ。






