こんにちは。遺品整理、特殊清掃専門エピローグシオンのスタッフです。
さて、本日は特殊清掃員には感染症の危険があるのかについてお話したいと思います。
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皆様は特殊清掃と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?孤独死されてしまった現場や物が腐敗し、害虫が大量発生してしまった現場、または防護マスクや防護服を着用した清掃員、といったところでしょうか?ご想像の通り、特殊清掃では、そのような腐敗した状況が広がる中で防護服を着て作業をするのがセオリーです。「そんな作業現場で、清掃員に感染症の危険はないのかな?」とお考えになったことのある方もいらっしゃるかもしれません。
ここで簡潔に述べますと、感染症のリスクは大いにあります。
そのため、清掃員は防護マスクや防護服を着て作業を勧めます。もちろん、死臭と呼ばれる独特な匂いを軽減するためでもありますが、それよりも、目や匂いではわからないウイルスの危険性の方がはるかに注意しなくてはいけません。
ご遺体は死後一時間後より腐り始めると言われています。人の体は生きている間にも様々な細菌が潜んでいますが、生きている間は、免疫作用により、細菌の増殖は抑えられています。しかし、死亡してしまうと免疫作用も働かなくなってしまうので、細菌は増殖し、胃や腸などの消化器系から徐々に腐敗していきます。細菌がご遺体を分解する中で、腐敗ガスが発生します。そのガスは、体の肉や皮膚を引き裂くほどに膨張します。そうして、裂けた箇所や目鼻口、肛門などから体液や血液が細菌とともに漏れ出します。
そこに死臭の匂いにつられてハエが集まり、栄養の豊富なご遺体に卵を産み付けます。それが孵化することにより、ウジ虫が大量に発生してしまいます。ハエは一回の産卵で50~150個ほどの卵を産むので、あっという間にハエが大量発生してしまうのです。ハエが増えると、ハエを媒介して細菌が部屋中に広まってしまいます。または、ハエが近隣にまで飛び回るようになると、ハエを介してほかの近隣住民に感染症にかかってしまう、という事例もあるのです。
これだけでも特殊清掃現場には細菌やウイルスが蔓延していることがわかるかと思います。
私たち特殊清掃員は、感染を予防するために防護マスクや防護服、手袋を着用して作業に当たります。また、部屋に広がってしまった細菌を除菌するために、強力な専門の薬剤を用いて、除菌・消臭を行います。それでも、細菌が付着してしまう可能性は大いにありますので、手洗いうがいを徹底しています。
これほど危険である特殊清掃現場に、個人で清掃される方はほとんどいらっしゃいませんが、個人で清掃したいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。個人で特殊清掃されることは、非常に危険ですのでおすすめは致しません。できる限り業者に頼まれた方が安全です。どうしても必要な書類などがあるという場合でしたら、その必要な物を清掃員に伝え、除菌されたものを受け取る、という方法をとると良いかと思われます。当社では、特殊清掃現場でも、お客様が必要とされたものは必ず見つけ出し、お返しさせていただいております。現在、お困りの方は、当社エピローグシオンまでお気軽にご相談くださいませ。






