ご依頼の経緯・相談内容
生前整理や終活、断捨離を考えているものの、「どこから手を付ければいいのか分からない」「荷物が多く、自分だけでは整理できない」と悩まれている方も少なくありません。生前整理は、元気で健康なうちに身の回りの物を整理し、必要な物と不要な物を把握しておくことが大切です。
現金や貴重品、通帳、印鑑、権利書、登記簿、証券、写真など、ご本人にとって大切な物を整理し、ご家族や親族がどこに何があるのか分かるようにしておくことも、万が一に備えた終活の一つといえます。また、生前整理は単に不用品を処分して家の中を空にすることが目的ではありません。これからも生活を続けていくことを考え、必要な物を分かりやすく整理したり、室内の動線を確保したりすることで、暮らしやすい住環境を整えることにもつながります。

例えば、半年以上、一年以上使用していない日用品や調味料、飲食類、衣類、壊れた家電製品などがあれば、この先も使用する可能性が低い物もあります。もちろん、使用していないからといってすべてが不要な物とは限りません。思い出の品や今後必要になる物もあるため、ご本人やご家族が一つずつ確認しながら判断することが大切です。
身の回りを少しずつ見直し、無理のない範囲で整理していくことで、必要な物が分かりやすくなり、生活しやすい環境を作ることができます。今回のご依頼は、娘様からいただきました。「母親が一人で生活していた部屋の整理をお願いしたいのですが、荷物も多く、私一人ではできないと思いまして。賃貸物件ですので、なるべく早くお願いしたいのですが……」とのご相談をいただき、お見積りの予定日と時間を決めて現地へ伺いました。
お話を伺うと、お母様が体調を崩され、施設へ入ることになったため、今後この部屋へ戻ることができなくなったとのこと。室内には長年の生活で使用されてきた荷物が多く、「どこに何があるのかも分からない、このような状態でもお願いできますか?」とご不安を感じておられました。
そこで、娘様から現在の状況や残しておきたい物、探している物などについて一つひとつお話を伺い、必要な作業内容をご説明しながらお見積りを行いました。内容をご確認いただいたうえで、生前整理のご予約をいただき、後日作業を開始することになりました。
作業前現場状況

今回の現場はマンションの2LDKのお部屋です。室内は、お母様が実際に生活されていた当時の状態で、日用品をはじめ、大型家具や大型家電、衣類、キッチン用品など、長年の暮らしの中で使用されてきたさまざまな荷物が残されていました。
娘様も一部の整理を考えておられましたが、荷物の量が多く、どこに何があるのかを確認しながら整理するには時間も必要な状況です。また、大型家具や家電については、一人で搬出することが難しい物も多く、必要な物を残しながら不要な物を整理していくには、仕分けと搬出を同時に進める必要がありました。
今回は、単純に室内の荷物をすべて搬出するのではなく、娘様から事前に伺った希望をもとに、残す物や確認が必要な物を見落とさないように整理を進めることになりました。
作業内容
今回のマンションは2LDKのお部屋です。作業開始前に、娘様から残しておきたい物や見つけ出してほしい物について詳しくお聞きしていたため、生前整理を担当するスタッフ全員で情報を共有しました。生前整理では、作業するスタッフによって判断が変わってしまわないよう、事前にご依頼者様の希望を共有しておくことが重要です。そのうえで、室内の荷物を一つひとつ確認し、可燃ゴミ・不燃ゴミなどに仕分けながら、残す物や捜索する物を分別していきました。

長年生活されていたお部屋ということもあり、家具や家電だけでなく、衣類、食器、調味料、日用品など、さまざまな物が残されています。そのため、見た目だけで不要品と判断するのではなく、収納の中や家具の周辺なども確認しながら整理を進めました。
作業を進める中では、貴重品や重要書類、お写真、思い出のお品なども見つかりました。これらについては処分する物とは分け、ご依頼者様へお渡しするまで大切に保管。生前整理を依頼する際にご家族が心配される「大切な物を誤って処分してしまわないか」という点にも配慮しながら作業を進めました。
生前整理では、単純に荷物を搬出するだけではなく、「残しておく物」「処分する物」「ご家族へお渡しする物」「確認してから判断する物」などを整理しながら進めることが大切です。特に、ご本人が長年暮らしていたお部屋では、ご家族から見ただけでは価値が分からない物や、本人にとって大切な思い出の品が残っていることもあります。
そのため、必要な物を確認しながら一つずつ仕分けを行い、不要となった物について搬出作業を進めました。リサイクルできない廃棄物については、当社の提携先である一般廃棄物業者へ委託し、適正に処分を行っています。
すべての荷物を搬出した後は、室内の簡易清掃を行い、荷物がなくなったことで床や各部屋の状態も確認しやすくなりました。こうして、仕分けから搬出、処分、簡易清掃までを行い、2日間にわたる生前整理を完了しました。
回収品目
家具・寝具
ベッド/布団/毛布/椅子/テレビ台/本棚/タンス/ダイニングテーブル/ダイニングチェア/食器棚/カラーボックス/じゅうたん/ソファー/鏡台/収納ケース/茣蓙
家電製品
冷蔵庫/洗濯機/エアコン/扇風機/電子レンジ/照明器具
日用品・その他
衣類/カーテン/ガスコンロ/食器類/調味料/ペットボトル/空き缶/調理器具/人形/花瓶/物干し竿
お客様の声/スタッフコメント
お客様の声
「ここまで丁寧にしてくださり、ありがとうございます。貴重品なども見つけてくださり嬉しいです。本当にお願いして良かったです。今後も何かありましたら宜しくお願いします」と、嬉しいお言葉をいただきました。
今回の生前整理では、単に室内の荷物を搬出するのではなく、娘様から事前に伺ったご希望をもとに、残しておく物や探している物を確認しながら作業を進めました。その中で貴重品や重要書類、お写真、思い出のお品なども見つけることができ、ご依頼者様へお渡しできるよう対応しました。
スタッフより
生前整理は、健康で元気なうちに少しずつ進めていくのが理想ですが、「まだ使うかもしれない」「思い出があって捨てられない」「どこから整理すればいいのか分からない」など、なかなか整理が進まないこともあります。特に、ご両親の終活や生前整理を、ご家族や親族が一緒になって進める場合には、意見がぶつかってしまうこともあります。
代表的なのが、「いる」「いらない」という判断の違いです。ご両親にとっては今後も必要な物でも、ご家族や親族から見ると必要ではない物。また、ご本人は処分したくないと思っている物でも、ご家族からすると処分してほしい物など、それぞれの立場や考え方によって判断が分かれることがあります。
そのため、生前整理で大切なのは、単純に物を減らすことだけではありません。ご本人が今後どのように生活したいのか、何を残しておきたいのかを確認しながら、ご本人の思いに寄り添って整理していくことも大切だと考えています。今回のように、ご本人が施設へ入ることになり、これまで暮らしていた賃貸物件を整理するケースでは、ご家族が遠方に住んでいたり、仕事や家庭の事情などで十分な時間を取れなかったりすることもあります。
そのような場合、荷物の量が多いほど「何から始めればいいのか分からない」という状態になりやすいため、まず残しておきたい物や探している物を明確にしてから、少しずつ整理の範囲を決めていく方法もあります。また、老後の生活を送るうえでは、室内の動線がしっかり確保されているかどうかも確認しておくと安心です。
普段あまり使わない物が廊下や通路に置かれていたり、タンスの上などに長年段ボールが積まれていたりすると、生活するうえでの負担になることがあります。地震などの災害が起きた際に荷物が崩れてこないか、家具や家電が倒れてくる可能性がないかなど、これからの生活を考えながら住環境を見直してみることも、生前整理の一つといえます。
生前整理は「不要な物を捨てる作業」と考えてしまいがちですが、本来はこれからの生活をより分かりやすく、暮らしやすくするための整理でもあります。必要な物を把握し、大切な物を保管する場所を整理し、不要になった物を少しずつ手放していくことで、ご本人だけでなく、ご家族にとっても今後の負担を減らすことにつながります。
生前整理や終活、家財整理について「自分たちだけでは難しい」「荷物が多くて整理が進まない」「親の部屋をどう整理すればいいのか分からない」などのお悩みがございましたら、当社までご相談ください。専門スタッフが、ご本人やご家族の気持ちに寄り添いながら、これからも気持ちよく健やかに生活できる住環境づくりをお手伝いいたします。
間取り・日数・人数
| 間取り | 2LDK |
| 日数 | 2日 |
| 人数 | 4人 |
作業前・作業後
Before


After








