ご依頼の経緯・相談内容
特殊清掃が必要となる孤独死、孤立死、自死などの現場では、発見されるまでの期間によって室内の状況が大きく変わります。発見まで数日程度の場合もあれば、何週間、何か月と時間が経過してから見つかるケースもあり、稀ではありますが、一年以上経過してから発見されるケースもあります。発見までの時間が長くなるほど、室内では死臭が強くなったり、害虫が発生したり、体液による床や周辺への汚染が広がったりすることがあり、通常の清掃だけでは対応が難しい状態になる場合があります。
孤独死などが発見されるきっかけもさまざまです。室内からの異臭や害虫について近隣住民から苦情が入るケース、本人と連絡が取れなくなり安否確認を行った際に発見されるケース、家賃などの料金滞納をきっかけに管理会社などが確認を行うケースなどがあります。
室内でご遺体が発見された場合は、まず警察による現場確認が行われ、事件性の有無などが調べられます。警察による確認が終わり、室内への入室が可能になった後、ご遺族様や管理会社などが遺品整理や特殊清掃の手配を進めることになります。また、故人様が暮らしていたお部屋には、現金や貴金属などの貴重品、重要書類、写真、思い出の品などが残されていることもあります。
そのため、特殊清掃と遺品整理を同時に行う現場では、単に汚染された場所を清掃して不要品を搬出するだけではなく、残された遺品を一つずつ確認しながら整理することが重要です。

今回も、ご親族様が室内で亡くなられたことから、特殊清掃と遺品整理についてご相談をいただきました。「親族が部屋で亡くなり、清掃をお願いしたいです。管理会社から、なるべく早く清掃してほしいと言われていますので、早めに見積もりに来ていただけますか?」とのお問い合わせをいただき、即日にお見積りへ伺いました。
現地では、ご遺族様から「玄関先から変な臭いがすると苦情があり、発見されたみたいで、警察からは部屋に入らないほうがいいと言われました。部屋にある遺品はすべて処分してもらえればと思っています」とお話を伺いました。
室内の状況を確認すると、特殊清掃が必要な状態であることに加え、ご遺族様自身が室内へ入って遺品整理を行うことも難しい状況でした。そこで、まず必要となる特殊清掃の内容や害虫への対応、遺品整理、搬出・処分までの作業について順番にご説明し、お見積りを行いました。その後、ご予約をいただき、特殊清掃と遺品整理をあわせて対応することになりました。
作業前現場状況

今回の現場は1LDKのお部屋で、発見までに時間が経過していたこともあり、室内にはハエが大量に発生していました。また、死臭の濃度も高く、ご遺族様が室内へ入って残された遺品を整理することは難しい状態です。
このような現場では、いきなり遺品整理を始めるのではなく、まず室内の状況を確認し、害虫や臭気、汚染の状態などを踏まえて作業の順番を決める必要があります。今回も、まず大量に発生していたハエへの対応を行い、その後、お亡くなりになった場所の特殊清掃へ移る流れで作業を進めることにしました。
室内の状況を確認したうえで、使用する専用薬剤や専用機材などを準備し、特殊清掃と遺品整理を安全に進めるための体制を整えました。ご遺族様が室内に入ることが難しい現場だからこそ、清掃だけでなく、その後の遺品整理まで含めて、室内に残された物を丁寧に確認していくことが必要になります。
作業内容
室内へ入室した後、まずは専用薬剤を使用して、大量に発生していたハエの駆除を進めました。害虫への対応を行ったうえで、お亡くなりになっていた場所の特殊清掃を開始します。特殊清掃では、目に見える汚れだけを取り除けば作業が終わるわけではありません。死臭や汚染状況なども確認しながら、室内の状態に合わせて必要な箇所へ適切に対応していくことが重要です。
今回も、現場の状況を確認しながら専用薬剤を使用し、お亡くなりになった場所を中心に特殊清掃を進めました。

特殊清掃を終えた後は、残された遺品の整理へ移ります。今回の作業では、遺品の中から多額の現金や貴重品なども見つかりました。ご依頼時には「部屋にある遺品はすべて処分してほしい」とのお話をいただいていましたが、現金や貴重品などについては処分せず、発見した物を保管したうえで、ご遺族様へお渡しできるよう対応しました。
特殊清掃の現場では、室内の状態が厳しいため、目に入った物を不要品として処分してしまうのではなく、一つひとつ確認しながら整理することが大切です。家具や日用品の中に現金が紛れている場合や、重要書類、貴重品、故人様が大切にしていた物などが残されている可能性もあるため、遺品整理では作業を急ぐのではなく、残された物を確認しながら進めていきます。
今回も、特殊清掃と並行して遺品を確認しながら整理を進めたことで、現金や貴重品を見つけることができました。


遺品整理では、残された家具や家電、衣類、日用品などを一つずつ確認し、可燃ゴミ、不燃ゴミなどに仕分けながら搬出作業を進めます。リサイクルできる物についても確認し、リサイクルできない廃棄物については、当社提携先の一般廃棄物業者へ委託して適正に処分を行いました。
すべての特殊清掃と遺品整理を終えた後は、室内の簡易清掃を行い、最後まで室内の状態を確認します。今回の現場では、害虫への対応、特殊清掃、遺品整理、搬出、処分、簡易清掃までを行い、2日間にわたる作業を完了しました。ご遺族様が入室することが難しい状態から、専門スタッフが一つずつ作業を進め、室内に残された遺品についても確認しながら整理を行いました。
回収品目
家具・寝具:ベッド / 布団 / 毛布 / 椅子 / テレビ台 / カーテン / 本棚 / タンス / ダイニングテーブル / ダイニングチェア / 食器棚 / カラーボックス / じゅうたん / ソファー / 収納ケース
家電製品:冷蔵庫 / 洗濯機 / ガスコンロ / 扇風機 / 電子レンジ / トースター / 照明器具
日用品・その他:衣類 / 金庫 / 食器類 / 調味料 / 調理器具 / ペットボトル / プラスチック製品 / 空き缶・瓶
お客様の声/スタッフコメント
お客様からいただいたお言葉
「こんなに現金があると思っていませんでした。見つけてくださり、ありがとうございます。エピローグシオンさんにお願いして良かったです。これで私たちも安心できます。ありがとうございました」と、喜びと感謝のお声をいただきました。
今回の現場では、特殊清掃だけでなく遺品整理まで含めてご依頼いただきました。室内には強い死臭と大量のハエが発生しており、ご遺族様ご自身で入室して整理することが難しい状況だったからこそ、特殊清掃を行いながら、残された遺品を一つずつ確認していくことが重要な現場となりました。その中で現金や貴重品も発見することができ、ご遺族様へお渡しできるよう対応しました。

スタッフより
特殊清掃の現場では、まず警察による現場確認が行われ、事件性の有無などが確認された後、ご遺族様や関係者による室内の整理や清掃が始まります。警察による現場確認では事件性の有無などを確認することが中心となるため、室内に残されたすべての遺品について細かく整理されるわけではありません。
そのため、警察による確認が終わった後、ご遺族様が改めて室内に入り、遺品整理や特殊清掃を行う必要があります。しかし、腐敗が進んで死臭や害虫が室内に広がっている現場では、ご遺族様が自ら室内へ入ること自体が難しい場合があります。
今回も、警察から「室内には入らないほうがいい」と言われており、ご遺族様ご自身では室内の状態を確認できないまま、専門業者へご依頼いただくことになりました。特殊清掃では、汚染された場所を清掃することがもちろん重要ですが、それと同時に、室内に残された遺品をできる限り丁寧に確認することも大切です。
今回の現場でも、遺品整理を進める中で現金や貴重品が見つかりました。特殊清掃が必要な現場では、室内の状態によって作業そのものが難しくなることがあります。死臭や害虫、汚染箇所への対応を優先しながらも、遺品を見落とさないよう、残された物を一つずつ確認しながら作業を進めることが重要です。
また、ご遺族様から「すべて処分してほしい」とご依頼いただいた場合でも、現金や貴重品、重要書類、写真など、明らかに処分すべきではない物が見つかる可能性があります。そのため、特殊清掃と遺品整理を同時に行う場合には、清掃と搬出を急ぐだけではなく、故人様の残された物を確認するという遺品整理本来の役割も大切にしています。
孤独死、孤立死、自死などによる特殊清掃では、室内の清掃だけでなく、その後の遺品整理まで必要になるケースがあります。ご遺族様だけでは室内へ入ることが難しい場合や、死臭や害虫などが発生していて、どこから手をつければよいのか分からない場合など、特殊清掃や遺品整理についてお悩みやお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
間取り・日数・人数
| 間取り | 1LDK |
| 日数 | 2日 |
| 人数 | 4人 |
作業前・作業後
Before


After








