ご依頼の経緯・相談内容
今回の案件は、過去に弊社が何回か入らせていただいた会社様からのご紹介案件です。
「お世話になっております。○○株式会社の○○です。」
「賃貸管理物件で孤独死案件があって、近隣住民の方から異臭するとクレームが出てまして…」
「ご遺族様から業者を紹介して欲しいと言われましたので見積りをお願いできますか。私も見積りにご遺族様と立ち合いしますので。」
とご連絡をいただきました。
当日、現場へ行くとご遺族様から、
「突然の連絡を受けてとても驚きました。疎遠になっていたので現在の生活状況や友人関係など一切分からずで…本当に最後まで迷惑かけられた思いです。関わりたくないのが本音ですが身内ですし、近隣のご迷惑にもなっていますのでお部屋を綺麗にしていただければと思います。」
と複雑な気持ちを聞きながらお見積りしご予約をいただきました。
作業前現場状況
お部屋は2LDKのマンション
男性の一人暮らしで大型家具はほとんど無く、引っ越しを何度か繰り返しているようで引っ越し会社の違う中身の入ったままの段ボールが押入れに積み上げられていました。
お亡くなりになられていた寝室のお布団まわりは弁当殻やお菓子の空箱、ペットボトル、脱ぎ捨てられた洋服、音楽好きだったのかCD等が散乱していました。
また、お薬を処方されていたのでしょう。薬局の袋や栄養補助飲料の空き缶なども転がっていました。
作業内容
最初に特殊清掃を行うため、お布団や周りのゴミから撤去していきます。


その後、簡易清掃を行い、次は各部屋のご遺品整理です。
基本は分別作業から行い、リサイクル可能なプラスチックや資源、鉄などに分け、その他は可燃ごみや不燃ごみに分けていきます。
分別作業から梱包、搬出の手順でお部屋の整理を終えます。
今回は畳や床下まで体液が広がっていましたので、畳の処分や床下の解体、コーティングまで行いました。


汚れ等が残っていると完全消臭ができないので、室内の清掃は徹底して行います。
その後は噴霧器で専用薬剤を撒き、オゾン脱臭機を使用し臭いを消す工程を何度か繰り返し、完全に消していきました。
壁や床すべての臭いを徹底的に除去し、お客様に確認していただき作業終了です。
回収品目
布団/衣類/冷蔵庫/洗濯機/テレビ/テレビ台/電子レンジ/電話機/CDラジカセ/コンポ/炊飯器/鍋/フライパン/可燃ごみ・不燃ごみ・リサイクル可能なごみ等(弁当ガラ、ペットボトル、空き缶、段ボール、古紙等)/食器類/畳
お客様の声/スタッフコメント
ご遺族様からは、
「この度は色々とお世話になりました。ここまで徹底してやっていただけるとは思っていなかったです。ありがとうございました。」
とのお言葉をいただくことが出来ました。
会社様からは、
「迅速に対応してもらって助かりました。ありがとうございます。今後も何かありましたらよろしくお願いします。」
とのお言葉をいただく事が出来ました。
一人暮らしでの孤独死の特殊清掃、ご遺品整理は意外と多く、子供がいないため親族からのご依頼も多々あります。
今回のように疎遠になり、今まで散々迷惑を掛けられてきて最後の最後まで…と思うご遺族様。
相続放棄や身元引受人を拒否するということはできたかもしれない。
ご遺族様の心の内まで私たちには分からない。
でも、最後まで…と思いながらもその最後を私たちにお願いされたご遺族様のお気持ちが嬉しかった。
皆、亡くなるときは一人だけど、本心から誰にも看取られず孤独死を望んでいる人はいないと思う。
昔はいろいろあったかもしれない。
でも、最後を綺麗にしてくれたご遺族様に心から感謝していることでしょう。
間取り・日数・人数
| 間取り | 2LDK |
| 日数 | 5日 |
| 人数 | 5人 |
Before


After








