ご依頼の経緯・相談内容
今回のご依頼は孤独死による特殊清掃と遺品整理のご依頼でした。
受話器から聞こえてきた声は男性の悲しげな声です。
「実は、私の父親が部屋で亡くなって1ヶ月が経過して発見されまして……。」
「遺品整理と特殊清掃をお願いしたいと思います。」
「結構ばたばたしておりまして、本日執り行う葬儀後に見積りに来ていただくことは可能でしょうか?」
とのご相談でした。
「ご愁傷様でございます。それでは、本日午後○時よりお伺いいたしますね。」
当日、そのままお見積りに伺い、ご予約をいただきました。
作業前現場状況
ご連絡頂いた住所まで見積りに伺うと、廿日市市の団地内にある大きな一軒家に到着しました。
ご依頼者様より、
「今回は2階の一部のみ家財を撤去して頂きたいと思います。」
とのご要望がございましたので、2階の数部屋を見積り致しました。
お亡くなりになられた場所は寝室の床の上でした。
一度そこで手を合わせ、お部屋全体を見ていきます。
体液はしっかりと広がっていましたが、死臭はそこまで強い印象はありませんでした。
寝室以外のお部屋は、趣味のお部屋とキッチンにご遺品が多数保管されていました。


見積り終了後、すぐにお見積書を提出し、ご成約となりました。
作業内容
作業日当日、まず初めにお亡くなりになった寝室の特殊清掃から開始しました。
体液を踏んでしまうと他の部屋にも体液が付着する原因となりますので、最初に体液で汚染された箇所を専用薬剤で清掃します。
その後、寝室のご遺品の分別・梱包し、搬出します。
搬出が完了しましたら、部屋の床を剥ぎ取り体液がコンクリートまで染みてないか確認します。
今回は床下まで体液が染みてしまっていたため、追加でコーティング作業を行いました。
その後、専用薬剤・オゾン脱臭機を活用し消臭作業に入ります。
寝室の特殊清掃が終わると、他のお部屋のご遺品を分別・梱包・搬出していきます。
ご依頼者様より、
「すべて処分してください。」
とのご要望がございましたので、それらのご遺品はすべて処分致しました。
搬出したご遺品は、一度お庭や登り口に仮置きさせて頂き、提携している一般廃棄物収集業者が処分品を回収したのち、全体的な清掃作業を致します。
回収品目
ベッド/布団/毛布/椅子/衣類/冷蔵庫/テレビ台/カーテン/本棚/エアコン/タンス/ガスコンロ/食器棚/調理器具/じゅうたん/ソファー/レコーダー/収納ケース/スピーカー
お客様の声/スタッフコメント
作業終了後、
「大変な作業だったと思います。作業に立ち会えないので全てお任せしましたが、逐一報告をくださったので、安心してお任せできました。」
「残っている遺品もまたお願いします。ありがとうございました。」
とのお言葉をいただくことができました。
残念なことですが、核家族化によって孤独死・孤立死はこれからも増え続けることが予想されます。
孤独死を一件でも未然に防ぐためには、家族間やご近所でのコミュニケーションが必要不可欠です。
ご家族と離れて暮らしている方は、できる限り頻繁に連絡をとってみてはいかがでしょうか?
お一人で生活されている方がお近くにいらっしゃいましたら、少しでも気にかけてみてください。
そうすることで、悲しい事故を減らすことができるのです。
特殊清掃の現場は、目を覆いたくなるほど悲惨な現場も多いです。
人によってはトラウマになってしまう可能性もあるほどの驚異的な場面です。
そんな大変なお仕事ではありますが、困っている人のお役に少しでも立ちたい!
その想いで、今後もお仕事に励み、ご遺族様のお気持ちに寄り添って参ります。
人数・日数・料金
| 間取り | 6LDK |
| 日数 | 3日 |
| 人数 | 5人 |
| 作業費用 | 396,000円(税込) |
作業前・作業後
Before


After








