ご依頼の経緯・相談内容
ある日、フリーダイヤルにて行政より一本の連絡がありました。
「そちらで孤独死した家の中を清掃して頂けるとのことでしたのでご連絡を差し上げました。」
その内容に対し、
「はい。弊社で対応可能でございます。どのようなご状況でしょうか?」
とお伺いすると、
「実は、○○様という方から委託でご連絡を差し上げました。」
「○○様の弟様が孤独死されているところを発見され、清掃をどこに頼むべきか悩まれていたので、こちらで特殊清掃業者を探しておりましたところ、御社を発見致しました。」
という状況をお話頂けました。
その後お見積りに伺うと、実際にご依頼をされる男性の方に合うことができました。
ご依頼者様は、
「実は弟とは同じ家に暮らしていたんです……。」
「ただ仲が悪くて、全く別の世帯として生活していたので、顔を合わせることはほとんどありませんでした。」
「前はよく自転車で出かけている姿を見かけていたんですが、最近は見なくなったなあと思い尋ねると部屋で亡くなっているところを発見したんです。」
とお話くださいました。
「今は弟と関係を持っていなかったことにただただ悔やんでいます……。」
と深い後悔と悲しみに苛まれている様子でした。
作業前現場状況
2LDKの一軒家の中に案内して頂き、実際にお亡くなりになった場所に入ると、そこは寝室のようでした。
ベッド横のカーペットの上で亡くなられていたようです。
夏場ということもあり、孤独死特有の死臭はかなり強かったのを覚えています。


はじめに故人様が亡くなられた場所に手を合わせ、見積りを開始します。
お見積り後、お見積書を提出し、ご成約に至りました。
作業内容
基本的には特殊清掃から開始することが多いのですが、今回はカーペットの上にベッドが配置されていましたので、はじめにベッドの撤去から行いました。
ベッドの撤去を終えると、カーペット上にあるご遺品も整理していきます。
梱包作業中、中から現金や印鑑などの貴重品が見つかりましたので、除菌させて頂いた上でご依頼者様にお返しいたしました。

その後、カーペットを撤去し、特殊清掃作業に入ります。
カーペットの下のフローリングにも体液が染みておりましたので、フローリングの汚染された箇所を撤去することとなりました。
弊社が提携している内装業者に工事をしていただき、フローリングの撤去も完了しました。

その後、専用薬剤よる薬剤散布とオゾン脱臭機にて消臭・除菌作業を行います。

この工程を繰り返し、完全に死臭が消えたことを確認して作業終了となりました。
回収品目
ベッド/布団/毛布/衣類/テレビ台/テレビ/カーテン/エアコン/カーペット/収納ケース/照明器具
お客様の声/スタッフコメント
作業終了後、ご依頼者様にご確認いただきました。
「すっかり綺麗になりましたね。臭いに一番困っていたので、臭いが無くなってよかったです。」
「本当にありがとうございました。」
とご依頼者様よりお言葉を頂戴しました。
今回のように、同じ家に暮らしていても孤独死という悲しい事件は起きる可能性があります。
仲違いが原因であったり、認知症が原因であったりと様々な原因によって起きてしまいます。
今回のご依頼者様は自分の弟が孤独死という結末を迎えてしまったことに悲しみと後悔を感じておられるようでした。
孤独死という事故を防ぐためには、家族間などのコミュニケーションがなによりも大切になってきます。
長年連絡を取っていない親戚やご家族はいらっしゃいませんか?
もしいらっしゃるようなら思い切って連絡を取ってみてはいかかでしょうか?
自分が後悔してしまう前に、行動してみませんか?
そんな第一歩が孤独死を防ぐきっかけとなると私は考えています。
間取り・日数・人数
| 間取り | 2LDK |
| 日数 | 3日 |
| 人数 | 4人 |
作業前・作業後
Before


After








