この度のご依頼は司法書士様からのご紹介で、とある管理会社様から承りました。
お見積り日当日、管理会社のご担当者様が対応してくださり、現場はあるマンションの一室でした。
扉を開ける前から、独特の異臭がしたのを覚えています。
扉の前で手を合わせ、入室しました。
死臭の臭いも強烈でしたが、何より、荷物の量に驚きを隠せません。
玄関から繋がる廊下を抜けた先にリビングとダイニングが広がっていましたが、
とにかく多くの荷物が積み重なっている状態でした。

リビングとダイニングの奥に和室があり、そこで故人様が亡くなられていたようでした。
故人様が亡くなられていた場所で再度手を合わさせて頂き、見積り作業を開始いたしました。
今回のご依頼では、ご遺品の撤去と特殊清掃作業を合わせてご依頼いただいていたので、
荷物の処分も費用に含まれます。
大前提として、孤独死による死臭は非常に強力で、お部屋の荷物にも臭いが移ってしまっているので、荷物をすべて撤去しない限り完全消臭は難しいものがあります。
お見積り書を管理会社様に提示させて頂き、管理会社様より了承を頂きましたので、作業日を取り決め、当日特殊清掃作業を開始しました。
作業開始前に、作業員皆で手を合わせます。

作業日当日、私たちは4名で作業にあたりました。
その後は、手分けをして遺品の分別作業を開始します。
最初は臭いの元でもあるご遺体があった場所のお布団を梱包し、臭いを閉じ込めます。
お布団の下は畳が貼ってありましたが、畳にも体液が染み込んでしまっていました。
よって、畳も処分するため、畳に付着した体液が他の場所についてしまわないように畳をテープでカバーします。


無事に梱包作業が終わったので、そのままほかのご遺品の分別作業を続けます。
かなりため込み症の方のようで、本当にさまざまな物がご遺品から発見されました。
その中にはなんと現金も発見されました。
それらはもちろんすべて管理会社の方にお渡しします。
管理会社のご担当者様も
「こんなにたくさん現金が見つかるものなんですね」
と驚いた様子でした。

その後はご遺体があった場所の清掃・コーティング作業に入ります。
また、死臭が壁や床にもしっかりと染み付いてしまっていたので、
クッションフロアと壁紙を剥がします。
そして、最後に噴霧器とオゾン脱臭機を活用し消臭作業を行い、今回の特殊清掃は終了となりました。

| 間取り | 時間・人数 | 料金 |
|---|---|---|
| 2DK | 5日・4人 | 827,420円 |
Before


After








