ご依頼の経緯・相談内容
今回の遺品整理は司法書士の先生よりご依頼頂きました。
「私、司法書士の○○と申します。」
「○○さんにエピローグシオンさんをご紹介頂きましたので、ご連絡差し上げました。」
「実は、○○様という方の後見人を請け負っておりまして、その方が先日自殺されてしまったのです。」
「家の中の家財の処分と特殊清掃を御社にお願いしたいと思います。」
とのお話を伺いました。
「ご愁傷様でございます。それでは一度現場の状況を拝見させて頂きたいと思います。」
「現場住所を詳しくご教示頂くことは可能でしょうか?」
とお返事し、その電話口で日時を打ち合わせ、お見積りに伺うこととなりました。
お見積り日当日、ご指定頂いたお時間にお見積りに伺いました。
司法書士の先生は、
「故人様とは長い付き合いでした。でもまさかこんなことになるとはつゆにも思わず…。」
「私なりに色々とアドバイスをさせて頂いたつもりなんですが……、もっと話を聞いてあげるべきでした」
「本当に残念でなりません。」
そんなお悔やみの言葉を仰っていました。
今後の家のご予定をお伺いすると、
「この家は解体予定なんです。なので消臭作業はして頂かなくて結構です。」
とのことでしたので、
「承知いたしました。では今回は、遺品整理と体液の除去をメインお見積り致しますね。」
と申し上げました。
作業前現場状況
お話を伺いながら現場状況を拝見いたしました。
一戸建てのお家で、間取りは4LDK。
お家に入った瞬間、やはり独特の死臭を感じられました。
「どこでお亡くなりになられたんですか?」
とお伺いすると、
「階段です。手すりの部分に縄をかけて首を吊っているところが発見されました。」
と教えてくださいました。
その階段を確認すると、確かに血痕が残っておりました。

その場で手を合わせ、引き続きお部屋の状況を確認していきます。
お部屋の中は乱雑に荷物が置かれているような状況でした。
まるで故人様の心の内側を表していたように感じたのを覚えています。


家全体の荷物の量を確認し、お見積りは終了となりました。
後日、お見積書を郵送し、そのままご成約となりました。
作業内容
まず初めに階段部分の特殊清掃から開始しました。
専用薬剤を用いて、階段に付着した血液を除去していきます。
木目に入りこんでしまった血液は木の表面を削り取ることで除去していきます。
その後、除菌作業を施し、今回の特殊清掃は終了となりました。
特殊清掃後、お部屋のご遺品を整理していきます。
まずは、ご遺品を可燃ごみや不燃ごみなどに分別をしていきます。
その後、箪笥などの大きな家具を解体し、家の外に搬出していきます。
今回は金庫の解体作業もご依頼に含まれておりましたので、金庫を解体し、中にあった貴重品を司法書士の先生にすべてお返ししました。

搬出作業が完了すると、家の中の掃き掃除と掃除機掛けを行い、すべての作業が終了となりました。
回収品目
布団/毛布/衣類/冷蔵庫/洗濯機/テレビ台/テレビ/金庫/カーテン/本棚/エアコン/タンス/ガスコンロ/食器棚/学校の机/学校の椅子/ホワイトボード/カラーボックス/じゅうたん/収納ケース/扇風機/電子レンジ/食器類/照明器具
お客様の声/スタッフコメント
作業終了後、司法書士の先生より、
「これからの手続きに必要な重要書類や貴重品もきちんと見つかったので良かったです。」
「御社にお任せして本当に良かった。」
「もしもまたこういった案件がありましたら、ぜひよろしくお願いします」
とのお言葉を頂き、現場を後にしました。
特殊清掃は孤独死だけに限らず、自殺・事件現場など様々なケースに渡り必要となってきます。
こういった特殊清掃が必要な現場に足を踏み入れると、故人様の最後の跡を目にしてしまうため、辛い気持ちが沸き上がってきます。
それでも、自分の気持ちにも区切りをつけて、目の前の仕事に集中していかなくてはいけません。
今後も、粛々と清掃作業を進める事が出来る特殊清掃員でありたいと思っています。
人数・日数・料金
| 間取り | 4LDK |
| 日数 | 2日 |
| 人数 | 4人 |
| 作業費用 | 489,240円(税込) |
作業前・作業後
Before


After








