ご依頼の経緯・相談内容
今回は、いつも特殊清掃案件があると弊社に連絡をくださる管理会社様からのご依頼です。
「いつもお世話になっています○○株式会社の○○です。」
「近隣からの通報で部屋を警察が確認したところ住人が部屋で亡くなられているのが分かりまして…早急に対応していただけますか?」
「警察の話しによると膝上までゴミの山になっていると聞いてます…」
「すみません急なお願いで。申し訳ありませんが鍵を預けますので現地確認よろしくお願いします。」
と連絡があり、いつものように鍵を預かり現地へ行くと…
玄関ドアには養生テープで目張りがしてあり相当な臭いであることは想像ができた。

聞いていた通りのゴミの山をよじ登り見積り報告し、ご予約をいただきました。
作業前現場状況
現場はマンションの一室で間取りは1K

玄関やキッチン周辺は膝上ぐらいのゴミの山、室内は掃き出し窓の半分以上までゴミが積み上げられており、ユニットバスの中もゴミで埋め尽くされて使用できる状態ではありません。
亡くなられていた場所はクローゼットの中。
そこの一部分だけ窪んでいたのでここで寝食をされていたんだろうなと思った。
主なゴミは空き缶、ペットボトル、弁当ガラ等でしたがとにかくビールの空き缶が相当量ありお酒が好きな方だったのでしょう。
帰宅後はクローゼットの中に入り一人晩酌を楽しみ、弁当ガラや空き缶は部屋にポイっと投げていた様子が浮かびました。
作業内容
通常は特殊清掃から始めるのですが、スペースがないため今回はクローゼット以外のゴミを分別搬出から行いました。

進めていくとゴミに混じって大量の小銭があちらこちらから…スタッフみんなで黙々と分別し小銭を拾うの作業をひたすら繰り返します。
財布を持たれていなかったのか、買い物したビニール袋におつりを入れ、500円、100円、50円だけ抜き10円以下はゴミと一緒にポイっとしていたのか?
とにかく分別作業に時間がかかりました。
やっとゴミを全て出し終え、特殊清掃に取り掛かります。
今回はゴミ屋敷だったということもあり、弊社が提携している内装業者に工事を依頼しクロスとフローリングを剥がしました。
亡くなられていた場所付近のフローリングを剥ぐと蛆や蛆の殻が出てきます。
それらを駆除し噴霧器で専用薬剤による薬剤散布とオゾン脱臭機にて消臭・除菌作業を行います。
この工程を繰り返し、完全に臭いが消えたことを確認して作業終了となりました。
回収品目
布団/衣類/冷蔵庫/洗濯機/電子レンジ/エアコン/ポット/鍋/フライパン/絨毯/可燃ごみ・不燃ごみ・リサイクル可能なごみ等(弁当ガラ、ペットボトル、空き缶、段ボール、古紙等)/食器類
お客様の声/スタッフコメント
作業を終え、後日管理会社様に立ち合いをお願いしました。
「こんな案件ばかりお願いして申し訳ありません。」
「安心してお任せできますし、いつも綺麗にしてもらって臭いもなくなり助かります。」
「これで職人さんにも現状回復に入ってもらえます。今回も本当にありがとうございました。」
とお言葉をいただくことが出来ました。
孤独死、孤立死案件はこれかも増えると予想されているのが実情かもしれないけれど心から減らす事は出来ないのかと真剣に考えている。
発見が早ければ助かる命もあるのでは?
発見が早ければ悲惨な状況にはならなかったのでは?
近隣の方との付き合いがなかったのかな?
近隣と方と上手くいってなかったのかな?
相談する相手がいなかったのかな?
行政などに相談できなかったのかな?
など色々と自問自答しながら特殊清掃現場で汗を流し思いに馳せる自分がいる。
間取り・日数・人数
| 間取り | 1K |
| 日数 | 7日 |
| 人数 | 5人 |
作業前・作業後
Before


After








