ご依頼の経緯・相談内容
今回の特殊清掃は御贔屓にしていただいている不動産会社からのご紹介でした。
「いつもお世話になっています。○○管理会社の○○でございます。」
「弊社で管理しております物件で孤独死の案件が発生してしまいまして。」
「大家さんより清掃業者を紹介して下さいとのご要望がございましたので、御社をご紹介したいと思いご連絡させて頂きました。」
とのご連絡がございました。
「ありがとうございます。それでは早速ですが、お見積りにお伺いしたいと思います。」
とお伝えすると、
「鍵を弊社でお預かりしておりますので、弊社まで鍵を取りに来て頂けると助かります。」
とのご要望がございましたので、後日鍵を預かりに伺いました。
作業前現場状況
お見積り日当日、鍵をお預かりし、現場の住所まで伺いました。
そこは東区にあるアパートの一室でした。
間取りは2Kほどの小さなお部屋で、お部屋に入った瞬間に強烈な死臭を感じたのを覚えています。

お亡くなりになった場所はすぐにわかりました。
お部屋の脇に敷かれたお布団の上に黒いシミが広がっていたのが目に入ったからです。
就寝前に本を読むことが日課だったのでしょう。
枕もとには手元を照らすライトと本が置かれていました。
そこで最初に手を合わせ、その後お部屋の状況を確認します。
お部屋には生活に必要最低限のものしか置かれていませんでした。
目立ったご遺品は小さな箪笥と小さなテーブル、そして扇風機です。
大体のご遺品をチェックし、物悲しい雰囲気を醸し出しているお部屋を後にしました。
その後、鍵を返却しに再度不動産会社まで向かいました。
ご担当者様より、
「結構ひどい臭いだったと思います。」
「臭いは完全に取れますでしょうか?」
というご質問がありましたので、
「お任せください。完全消臭をお約束しますよ。」
とお応えさせて頂きました。
その日の内にお見積書を提出し、後日ご成約に至りました。
作業内容
作業日当日、玄関前にてスタッフ全員で手を合わせ、お部屋の中に入ります。
臭いの元である体液を除くため、初めにお布団を梱包し、搬出しました。
体液が他の場所に触れてしまわないよう、厳重に梱包していきます。

その後、お部屋の遺品整理を開始ししました。
ご遺品を分別・梱包し、お部屋の外に搬出します。
カーペットにも体液が染みていましたので、カーペットも梱包し、撤去します。
残念ながら、カーペットの下の畳にも体液はしみておりましたので、畳も撤去致しました。
木枠の部分にも体液が染み込んでおりましたので、コーティング作業も行います。
臭いの元を完全に絶ち、その後除菌・消臭作業に入ります。
弊社では専用薬剤・オゾン脱臭機をを用いてお部屋全体を除菌・消臭します。
その工程を繰り返し、完全に死臭が除去されたことを確認してから、作業終了となりました。
回収品目
布団/毛布/衣類/冷蔵庫/洗濯機/カーテン/エアコン/タンス/1人用テーブル/座布団/扇風機/カーペット/食器類/畳
お客様の声/スタッフコメント
作業終了後、大家様に確認して頂きました。
「大変なお仕事だったと思いますがこんなに綺麗にして頂き感謝します。」
「これで○○さんも成仏出来たと思います。」
とのお言葉を頂戴しました。
その後管理会社の担当者様に報告すると、
「ご報告ありがとうございます。今後も何かありましたら宜しくお願いします。」
と仰っていただけました。
孤独死や孤立死の現場は、悲惨な状況であることが多いです。
そんな最後を迎えてしまうことはできる限り減らしていかなくてはいけません。
そのためには、離れて暮らす家族や身内の安否確認を行うことや友人や近隣同士で近況を知っておくことが大切です。
この作業実績をご覧の皆さまも身近な人とのコミュニケーションを大事にしていただけると嬉しいです。
間取り・日数・人数
| 間取り | 2K |
| 日数 | 3日 |
| 人数 | 5人 |
作業前・作業後
Before


After








